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そこに夢や理想はあるのかい?

事業について語る時、

・誰のどんな役に立つのか?といった、眼前の受益者に目がいった時期があった。

・事業の魅力(顧客ニーズや市場規模など)にばかり、目がいった時期があった。

・流行りものに目が奪われた時期もあった。

・ソーシャルインパクト(社会に提供できる価値)に目がいった時期もあった。

 

今関心があるのは、「そこに誰のどんな夢や理想が詰まっているのか」、ということ。

 

短期的にみれば、

・誰の役に立つのか分かりにくい、

・事業の魅力も良くわからない

・流行っていないから誰も知らないし、関心もない

といった風に思われるかもしれない。しかし、そこに確固たる夢や理想があれば、続けていける。市場をつくっていける。青臭いかもしれないが、そう思う。

 

 

夢や理想がないまま、事業を拡大していくと、途中から拡大するのが目的化したり、拡大し過ぎたために、そんなにやりたくもないことに多くの時間やお金を使ったりする事例も経験してきた。撤退戦も大変だ。逆に、事業を拡大せず、目の前のことだけをやっていたら、日々をこなす事に精一杯になる事もあった。

 

 

そうした経験をしつつ、その時々の流行りや事業の魅力だけで事業を進める事に価値観をおかなくなった。周りからは、色んな雑音がある(雑音という表現は適切ではない。その人それぞれにこちらの事を思って話をしてくれているのだと思う)。その中で、必要なものだけを取り入れながら、ぶれずにいようと思うと、やはり理想や夢を自分の中や組織の中にしっかりとした軸として落とし込む必要があるのだと思う。

 

 

うちの会社では、11月1日に新しい拠点を立ち上げ、スタッフの人数も40人を超えた。ひょっとしたらこのまま拡大するのも一つの考え方なのかもしれない。事実、そのように拡大している企業もあるし、そういった会社の動向も気にならないと言えばうそになる。拡大の流れに飲み込まれ、その拡大にどんな意味があるのか?、自分たちを見失っているのではないか?、と感じさせられる企業もある(もちろん結果がどうなるかは分からないし、一時的なものかもしれない)。

 

 

一方で、自分たちがそうならない保証は全くない。というより、多分どこかで、ぶれはじめる時期がくるんだろう。その時に、「当社の夢や理想はこれである」と言い切って戻って来られるかどうか。

 

拠点が増えた今日だからからこそ、あえて自分に問いかけておきたい。

「そこに夢や理想はあるのかい?」