成果を上げる人や会社が生み出す光と影
- 成果を上げる会社がある。成果を上げる社員がいる。そして当然のごとく、そこに周りからの評価、賞賛、憧れといった光が当たる。
・惜しみない賞賛
・私も彼のようになりたい、目指したい!という憧れ
・私とは考え方・やり方は違うけど、成果は凄いね!、という客観的な評価
・私も負けないぞという焦りや悔しさからくる前向きなドライブ
など視点は違うものの、それぞれ凄く意義のあるものだと思う。
一方、光が強いとそこに影も生まれやすい。
・あいつらよりもおれたちの方が良いことをやっているのに。
・彼が成果が上げたのは偶然だ。
・彼らのやりかたは○○の視点が欠けているよね。
・俺たちは正当に評価されていない。
・彼が失敗したら貶めてやろう
といった事が頻繁に言われたり、思われたりするようになる。
なお、そういった事を言っている人は普段から人格や性格が悪いとかいう事ではない。自分が弱っているタイミング、不満があるタイミング、自分が本当に欲しいものを他の人や会社が手に入れたタイミングなどに発生するように思う。
映画スターウォーズで、フォースという不思議な力が正義の心で使われる場合を「ライトサイド(光明面)」、邪悪な心で使われる場合を「ダークサイド(暗黒面)」というが、これと似ている。
人は誰しもダークサイドに陥りやすいという事を理解しておかないと落とし穴に落ちる可能性がある。スターウォーズのダースベイダーも元々は正義側だったのが、弱さに付け込まれ、ダークサイドに陥った。同じ人がどちらにも転びうる。
防がないといけないことは2つ。
・ダークサイドに陥った周囲から思わぬ攻撃を受けて、ダメージを受けてしまう。
・自分がダークサイドに陥いってしまう。
前者に関しては、あえてなんの対応もしないという考え方もある。何の関係もない人からの評価の場合それも良いが、攻撃が本来は近しい仲間であった人からの可能性もあり、その場合はまた別に対応が求められる。「三方よしの経営」、「社員それぞれに光を当てる」、「相手を勝たせる」などは前向きな経営の在り方としても使われるが、影の部分を大きくしないリスク管理の視点でも大切ではないかと思う。
光が強い人ほど、思わぬ攻撃を受けやすいのだという事を理解しておく事が大事かなと思う。
また、自分がダークサイドに陥いらないようにするため対応として、
・自分の考えや価値をしっかり持つ(周りを参考にしつつ、影響を受けない自分である)
・自己の成長志向を持つ
・環境に注意する((例)不満を持つ仲間で群れない。悪口を言い合うような飲み会には参加しない)
といったことを心がけたい。
経営を始めてから4年近く。まだまだ奥が深い。