人は、どんなバスに乗りたいか?
ビジョナリーカンパニー2という、とても有名な本の中に、とても有名なフレーズがある。
「誰をバスに乗せるか?」
というものである。
最初に適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろして、その後にどこに行くかを決める事が大切と言う趣旨である。ここで言うバスとは、企業や組織であり、どこに行くかがビジョンや戦略である。
バスを運転する側(企業側)から見ると、適切な人を乗せる(採用する)ことが大切であることは良く理解出来る。一方で、バスに乗る人から見ればどうだろうか?バスに乗る人にも、バスを選ぶ権利がある。したがって、いくらバスを運転する側が乗って欲しいと思っても、乗ってくれなければ、採用には至らない。
さて先週、久しぶりの方々数人とお会いする機会があった。それぞれ過去にご縁があった方々で、現在は皆さん別の会社で働いている。事業の広がりのために、是非とも関わって欲しい方々である。バスの例で言えば、バスに乗って欲しい人たちである。しかし、彼らがバスに乗ってくれるかは分からない。世の中には事業面でも条件面でも素晴らしい選択肢がたくさんあるだろう。そんな中で、どうやったら我々のバスに乗ってくれるんだろうか?
それには一緒に夢を見れる魅力的なビジョン・戦略であったり、彼らを大切に思う事であったり、彼らの成長に寄与したり、僕自身が魅力的な人間になったりすることが大切なんだろう。
つまり、我々のような中小企業においては、「誰をバスに乗せるべきか?」というキーワードは、「あなたは彼らに魅力的なバスを提供できるのですか?」という問いに対する答えとセットでないと成り立たない。
そしてこれは会社組織だけではなく、今進めているプロジェクトにおいても同じである。もちろん努力はするが、僕の力だけではプロジェクトの成功には不十分である。そんな時、お客様も一緒になってビジョンの実現に向かえるようなそんなバスを作りたいな、と思う。
まだまだ出来ることはたくさんある。